後陣痛ですと⁈

「生んだ後って気分爽快よね!」なんて発言を耳にしたことがあります。

経験者のみなさんはどうですか?

未経験のみなさんはどう思われますか?

 

確かに10か月もの間、胎内にいた赤ちゃんが外に出た後はからっぽになり気分爽快かもしれません。しかし・・・

 

出産には続きがあるんです。ふふふ。

 

出産の続き

出産後、体は分娩の仕上げやお母さんを元に戻そうと再起動し始めます。
 
貴女が指示しなくても意識しなくても、
分娩後の食事をバクバク食べていても、
体は頑張って復活しようとするのです。
 
分娩後、役目を終えた胎盤が子宮壁から剥がれ出てきます。これを後産(あとざん)といいます。この時は分娩時の脱力感マックスで、もう1回いきみたいような痛いような感覚や胎盤排出なんて記憶に無い人も多いです。
場合により会陰部切開や縫合もあるけど、何しろ一大仕事を終えた後なんで、何てことは無い。
 
その後に、後陣痛(こうじんつう)というのがあります。「あとばら」と言う言い方もあります。子宮の収縮が始まるから、何か生理痛みたいに痛むんです。
 
赤ちゃんが子宮から出たからといって子宮が即元の大きさに戻るわけではなく、じわりじわりと収縮していくんです。
 
後陣痛なんて記憶に無いなんて言う人がいたり、第1子より第2子の時の方が後陣痛はきつかったという人がいたり様々です。出産当日夜のお腹の痛さは眠れないほどだったと言う人もいます。帝王切開の方は手術後の痛さもあるようです。
 
本当に、人により痛みの程度も期間もまちまちです。出産後より3日目の方が痛かったという人もたまにいますが、多くは時が経つほど治まってきます。子どもの数と後陣痛の数は同じなはずですから、案ずることは無いです。
 
授乳する時にお腹がシクシク痛む場合がありますが、乳首を吸われると、子宮収縮させるホルモン「オキシトシン」が分泌されるからです。母乳は赤ちゃんにもお母さんの体にもメリットがあるわけですね。
 
授乳するたびに、
「私、母親になったんだ、、」
という感動がジワジワとやってきたかと思うと次に、
「この子を1人前に育てるなんて私に出来るかしら、、」
という不安がジトジトとやってきます。
 
その繰り返し!
感動と不安のまさにミルフィーユ状態です。
 
そんなママを横目に
「ああ、生まれてきてよかったなあ〜」
って赤ちゃんはスヤスヤ眠っていますよ。
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