こだわりたいお年頃 【2歳児 】

「うちの子、気に入ったTシャツがあっていつもそれしか着ないのよ。もう季節が変わってるのに」

 

「まだ洋服ならいいじゃない。ウチなんか同じオモチャばかりで遊ぶから大丈夫かな?って心配なの。夫の実家からオモチャいろいろ送ってくるんだけど、全く遊ばないうちに玩具の対象年齢が過ぎていくの」
 
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「ウチはね、お兄ちゃんの幼稚園の送迎に私と一緒に行ってるんだけど、同じ道じゃないとダメなのよ。この間ね、工事で通行止めで迂回したの。迂回っていってもほぼ同じ道なんだけど、大泣きしちゃって困った困った。帰りもお兄ちゃんの友達親子と歩いてて、ちょっと道が違うだけでビックリするほどギャーギャー泣いちゃって恥ずかしかった」
 
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以上、2歳児のお母さん達の会話です。
 
 
これら同じものに執着するのは何故なんでしょう?多かれ少なかれ2歳児は「こだわり」があるものです。
 
2歳児は、脳の回路がまだまだ十分に発達してはいません。発達途上なんです。新しいことを取り入れ、受け入れ、応用していく、、、これが苦手な時期です。だから、同じことをして安定していたいのです。
 
2歳児のこだわりに否定的態度はNG!
こだわりの良き理解者になることです。始めは理解者になったフリでもいいです。そして、さりげなく別のものを提示したり、広げていったりしてみてください。
 

2歳児のこだわりを克服した成功例

 
①こだわりの強い子がいて、いつも同じオモチャで発展性のない遊びを繰り返しています。それを否定せずに見守りながらも、近くでさりげなくシャボン玉遊びをして見せると、その子はチラチラ見始めて、10分後にシャボン玉で遊ぶようになりました。こちらから新しい遊びを誘うことはせずに視覚に訴えたアプローチで成功しました。遊びがひとつ増え、遊びが広がりました。
 
 
②ミニカーの中でもパトカーだけで遊ぶ子がいました。来る日も来る日もパトカーだけを左右に動かしていました。そのお子さんから2mくらい離れたところで大人が木の積み木を高く積んでは壊す遊びを繰り返しました。
木の積み木は崩れる時に心地良いほどの音がします。大人は笑いながら楽しく遊びました。はじめはその音を気にも留めなかった子が徐々にチラ見回数が増え、ついにパトカーは置いて積み木に入って来ました。ウエルカム!です。
崩す遊びは子どもが大好きな遊びです。地道に積む時は指先の微細運動と集中力が養えます。高く積んだ時は達成感を味わい、破壊する時は痛快感が味わえ、またやりたい意欲が出てきます。パトカー遊びに加えて積み木遊びが出来るようになりレパートリーが増えましたし、大人も一緒に「キャーキャー」言ってくれるのでご機嫌でした。
 
以上、遊びについて書いてきましたが、洋服選びや道順のこだわりも上記同様に「さりげなく」が良いです。
 
大人が洋服屋さんになって子どもに買いに来てもらったり、「今日は探検に行きます!秘密の地図を見つけたのだけど、スーパーまで行けるかなあ」などと近所の道を探検ごっこに使ったりするのは良いですよ。また、2歳児に選択させるのも効果的です。
 
「どっちの道にする?」
「どっちの服にする?」
 
多少のことなら子どもに合わせてあげても
ワガママには直結しないから大丈夫です。
 
※こうして少しずつ楽しい経験を増やしていくと脳の回路にも新しい配線工事が進んでいくのです。
 
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心配なこだわり
発達障害のある子どもにもこの「こだわり」が見られます。同一性保持が強く現れる場合があります。
 
例えば、
 
毎日、雨でも晴れでも、同じ時刻のバスで、しかもタイヤの種類も同一会社バスで、終点まで行かないと気が済まない。
 
大人の都合で思った行動が出来ないと激しく頭を床にぶつけて怒る
 
公園のフェンスを指で触ってカンカン音を鳴らして向こう側に行き、又戻ってこちら側に来て、、これを1時間繰り返してから毎日同じスーパーに行き、買い物ルートも同じじゃないと激しく怒る
 
「こだわり」「固執」傾向は、成長と共に減少していきますが、上記のように日常生活が困難なほどの固執があったら、地元の保健所の保健師さんに相談してみてください。

おんぶはやってみる価値あり【4ヶ月頃〜】

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首がしっかり座ったら、「おんぶ」をオススメします!

 

ただし、自己判断の「首の座り」は危険!

 

縦抱っこ出来たから大丈夫!なんて勝手に思っちゃダメ!

 

必ず赤ちゃん自身の力で首を支えられるようになってからね。


おんぶは、赤ちゃんにとっては、お腹全部を大好きなお母さんの背中に密着出来るんですから安心な体勢なのです。赤ちゃんの目の位置も大人の背中の高さになりいつもよりずっと高く視界が広がるからルンルンです。

 

おんぶを嫌がったり飽きたりしたら、赤ちゃんのお尻を手で優しくトントンしたり、お母さんの体でリズムを取ったり、左右に優しく揺らして「ばあ〜っ」と視線を合わせたり、色々工夫してみてくださいね。それをやりながら台所仕事や洗濯干しなどをパッパッとやれたらいいですね。

 

赤ちゃんは背中越しに貴女の働きっぷりを見ているかもしれません。

 

おんぶは、お母さんにとって両手が空く体勢ですから、家事は楽チンではかどります。上のお子さんと手をつなぐことも出来ます。

 

だけど、暑い時は、赤ちゃんだって「おんぶイヤイヤ」をしますから無理は禁物!


上手に活用してみましょう。

 

経験上、昔ながらのおぶり紐が1番体にフィットする感じがします。でも胸が強調されるから恥ずかしいって言う人もいます。最近、色々なメーカーから商品が出ているので貴女に合った品を選んでくださいね。

 

 

 

 

 

 


世界一の歌姫【2〜4ヶ月頃】

育児用CDもあるしDVDも沢山売られています。プロの歌手や語り手が幼児に向けて歌ったり語ったりしています。クラッシック音楽もあります。

 

それらは上手に使いこなしてくださいね。

 

先日、朝7時から夜9時までテレビかDVDをつけているという母親に会いました。理由を聞くと、

 

「私が寂しいから。赤ちゃんと2人だけでマンションの一室にいると寂しくてたまらなくなるから」

 

とのことでした。

育児の期間に孤独感を抱えて辛いだろうなと思いました。

 

一般的な答えは、

「テレビやDVDのつけっ放しは良く無い」

ということです。

 

みなさんは十分御存知ですよね。あまりにも刺激過多だということなのです。スマホに子守りをさせるのも勿論望ましくはありません。貴女が寂しくてたまらない時、貴女が具合悪くて休みたい時には「仕方ない」ことを認識して活用してください。

 

テレビよりもDVDよりも赤ちゃんにとって最高の刺激や喜びは、

お母さんの声

なんです。

 

大好きなお母さんやお父さんの歌を赤ちゃんはよく聞いています。

鼻歌もいいです。

替え歌もいいです。

 

肉声は最高!!

 

毎日同じ歌でいいんですよ。何もレパートリーを広げなくてもね、大丈夫。

生活の中から出た自作オリジナルも最高にいいです。
 
 
🎵ユウちゃんとお散歩ランララ〜ラン
🎵ママはお皿をキュッキュッキュッ
🎵サヤちゃん、おねむでエンエンエン
🎵待ってて今すぐ抱っこっこ
 
赤ちゃんにとって世界一の歌姫はあなたなのです!

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注・歌姫の対義語を知らないのでパパなら歌王子?
 

働く母さんを見ていたいのだ!【2〜4ヶ月頃】

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朝の洗濯干し

茶碗洗いなどを

赤ちゃんが興味深く見るようになってきます。

大人(家族)の動きが気になり始めてきました。

とても“いいこと”です。

身近な人のことを気にするようになってきたのですから。

 

「あらら、ごきげんですねえ」

「◯◯ちゃ〜ん、お母さん、ここですよ〜いい天気だからお洗濯干しているのよ」

 

なんて言葉をかけてあげてくださいね。

 

鼻歌や即興歌なんかもいいですよ。

 

ドアの音、カーテンが風で揺れる音、台所の音、足音

 

生活の中の自然な音も赤ちゃんにとっては良い

刺激になっています。

 

 

 
 
 
 

さあ!ティータイム【2〜4ヶ月頃】

お母さん、毎日毎日お疲れさま。

あなたの頑張りで赤ちゃんがすくすくと育ってきています。

あなたが自分を抑えて我慢して育児されているからこそ、ここまで健やかに大きく育ってきました。

 

お父さん、奥様を支えながら、仕事も頑張り、お疲れさま。あなたの支えがあればこそ赤ちゃんが安心して大きく育ってきました。

 

、、、なんて、おそらく誰も言ってはくれないでしょう。そうです。育児頑張っても誰も誉めてはくれない。

むしろ、親なんだから子育ては当たり前!なんて、思われている、、、

 

分かっちゃいるけど、誰かに

「がんばってるね」

って言われてみたい!って思いますよね。それは甘えでしょうか?いいえ、甘えなんかじゃなく、素直な気持ちですよ。

 

何から何まで赤ちゃんと向かいあっていたら誰だって疲れてしまうものです。育児放棄はいけないことだと知ってるけど、

「何にもしたくない!」

と、時に叫びたくなるのはアナタだけではありません。

 遠くまでショッピングや映画に行くのはまだ出来ないでしょうから、消極的な方法ですが、ティータイムを設定するのはどうですか?
 
大好きなお茶を入れ、香りを楽しみながら、ちょいとお煎餅でもかじり、のんびりしてごらんなさい。
 
え?それは昭和的発想ですって?
 
では、紅茶にマカロンでもいただきながら、友達にLINEでもしてみますか?
 
選択肢は限られるけど、出来る範囲でやりたいことをしてみましょう!
 
音楽を聴く?
本を読む?
集中してパソコンに向かう?
手芸?
ネイル?
とにかく好きなものを食べる?
 
なかなかリラックス効果ありそうです。
 
その他、育児日記(ブログ)でもメモでもメールでも
今の思いを文字にしてみると自己表出できるから想像以上に楽になりますよ。
 
自分で考えた自分だけの時間を、「45分間」などと決めて作り出してみましょう!
 
もしも、、、
 
そんな時、寝かせたはずの赤ちゃんが起きてしまったら、
 
「あらあら、おっきしちゃったの?いい香りでしょう?お母さんね、おいしいお茶を飲んでるの。大きくなったらお買い物一緒に行こうね」
 
なんて優しく声をかけてトントンしてあげてくださいね。
 
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筆者は、子育てが終わった今でも、仕事帰りに自分へのご褒美として、時々コンビニで500円位好きなものを買う時にホッとしています。小さ過ぎる?だけど私には至福の時だからそれで十分なんです。
 

ハンドリガードで己(おのれ)を知る【2〜4ヶ月頃】

赤ちゃんの指しゃぶりが出始めると気になって

「メッ!」なんて言って止めさせようとする人がいます。

 
でも
 
発達から言うと、赤ちゃんが自分のからだの存在に気づき始めたからこそ出た仕草なので、むしろ順調な発達をしている証拠です。安心して欲しいことです。
 
赤ちゃんが、自分の手を自分の顔の前に持っていきジーっと見つめる行動のことをハンドリガードと言います。
 
手を動かす力と物を目で見る力の両方が発達してきて、自分でそれらを認識しているのです。視力や感覚(触覚)が発達してきた証拠です。
 
「ぼくの周りには優しく声をかけたりオッパイを飲ませたりしてくれる人がいる」
 
と、分かった赤ちゃん。次に分かっていくのは何でしょう?それは確認し始めるってことなんです。
 
 
赤ちゃん:
「じゃ、わたしが今動かしてるコレは何かな?」
「なめてみよっと」
「これはぼくのおてて?しゃぶって確認しなくちゃ」(これがハンドリガード
 
「コレ、何だ?あんよ、って言うらしいぞ」(これはフットリガード
 
指しゃぶり、指なめ、なども
自分の体を確認するためにしていることなんです。
 
ですから、無理に止めさせなくても大丈夫!
 
自分の手を見つめたり、なめようとしたりするポーズは、いわゆるガッツポーズのようで頼もしくも見えます。自分の存在を知り自分の体に気づき始めた為に口でなめなめ確かめているのです。
 
この時期のこの姿は少し続いて、やがて消えてしまいます。
 
自分の手や指を確認した後は他所に興味がいき、
 
「これ、なにかな?」
 
と赤ちゃんは思います。もし、それが鈴のオモチャだったなら🎵リンリンと音がするでしょう?すると、赤ちゃんは、
 
「あ、なんか鳴った。もう1回やってみよう!」
 
と、試すようになっていきます。目で見たものを今度は触れて確かめていくのです。
 
手と目の関係性から、次は手と目と耳の関係での協調遊びになっていきます。
 
赤ちゃんは周り中が不思議なことだらけで、興味津々なんです。知りたいモード100%の赤ちゃん、見守っていきたいですね。
 
 
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誰かの視線を感じる?【生後2ヶ月頃】

赤ちゃんが興味を持っている玩具を、そうっと左から右へ動かしてみると、、


赤ちゃんの目もそれを追いかけるように見てはいませんか?これが、追視です。


今までは真正面だけを見ていた赤ちゃんですが、しだいに網膜が発達してきて、目で物を追いかけるようになってきたのです。
 

お母さんが抱っこしての授乳の時の例を話します。ふと、哺乳瓶とかタオルとかを移動しようとした時、誰かの視線を感じたことはありませんか?そう、赤ちゃんがお母さんの動きを見て目で追っていたのです。
 

見える世界が天井だけだった赤ちゃん。少しずつ周りの世界を見るようになってきたのです。
発達的にも素晴らしいことです。見える範囲が広がることは興味も広がってくるわけですからね。目だけでなく、やがて首を左右に動かすようにもなります。


赤ちゃん、まわりの世界はなかなか面白いぞ!


私達大人を見始めた赤ちゃん!
自慢出来る人的環境でありたいですね。

そうら、よく見て!
私があなたを産みました!
末長くよろしくね。


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