我が子が順調に発達しているか心配

保健機関で受け取った手帳の中や育児雑誌にある発育曲線は一応の「めやす」になります。

 
「首のすわり」「はいはい」「あんよ」「発語」などは、子どもの発達にとっての「めやす」なのです。つまり、多くの赤ちゃんの発達データの平均値なのです。
 
 
月齢が進むにしたがい、出来なかったことが出来るようになることが発達では大切です。
 
 
生後◯ヶ月で何が出来るか出来ないかで必要以上に悩んだり神経をあまり尖らせたりしないようにしましょう。
体の発達には個人差があります。
友達や近所の子どもと比べてガッカリしてばかりいる、、なんてことのないように。
 
我が子も日1日と成長しているのですから。
 
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-子育てエピソード①-
 
子どもが発達曲線グラフの帯よりはるかに上部の発育をしているお母さんが、医者に、
「あなた、赤ちゃんが喉がかわいたと思ってその度にミルクばかりあげてるんじゃない?」
と叱られたとガッカリされていました。
夜中に赤ちゃんが泣いたらミルクをあげ、自分はほとんど寝られず何日も寝不足と戦ってきた母親には医者の言葉がキツく聞こえたのかもしれません。御両親共に大柄でしたのでお二人にとっては想定範囲内の成長だったと言います。
「うちの子が大きいのは遺伝じゃないかと思っています。ミルクばかり沢山あげているわけじゃありません。ただ、通常グラフの帯よりだいぶ上部に位置しているから心配でたまりませんでした」
と、お母さん。
 
この赤ちゃんはやがて母親の仕事復帰と共に1歳で保育園に入園しました。ひときわ大きいお子さんでしたが、やがて運動が得意な元気いっぱいの年長児に成長していきました。
遊びのアイデアを自分から発信したり、他児の気持ちも受け入れたり出来る子で、男女問わず友達と楽しく遊べる子どもになりました。
お母さんの喜ぶ姿が見えるようでした。
 
 
 
-子育てエピソード②-
 
一般的な成長のグラフの帯より下部に発育曲線を描いていたお子さんもいました。
お母さんはだいぶ心配されていました。
季節の変わり目になると下痢を繰り返すお子さんで、体重の伸びが悪く食欲もあまり無いお子さんでした。
年長児の時にレストランのお子様ランチが全て食べられないというくらいでした。年長児になっても細身でしたが、成長と共に丈夫になり下痢することは激減し、体力もだいぶ付いてきました。毎月何度も通院していた小児科にもしだいに行かなくて済むようになりました。
「仕事休んで病院通いばっかりでした。体の弱い我が子を保育園にお願いして仕事をすることに罪悪感を持ち、それと戦ってきました。欠勤して子どもと通院していても仕事のことばかり考えてしまって。中途半端な自分に腹を立てて来ました」
とお母さん。
 
その後、この子は、しっかりした子どもに成長し、負けず嫌いの面も見せるようになりました。運動ではマラソンが得意になりました。
それから何年も経ち成人後の話なのですが、お母さんと同じ道を歩まれ仕事を頑張っていると知らせを受けました。
 
 
一もし、それでも、心配な時は一
 
「あやしても反応が全く無い」
「泣かない」
「大きくなってきたのにボールとか目で追わない」
「生後だいぶ経つのに首が座らない」
など心配なことがあった時は、
地域担当の保健師かかかりつけの医師に相談しましょう。
 
自治体の保健所や保健センターには、あなたのお住まいの地域を担当する保健師さんがいます。電話相談も面談も家庭訪問も全て可能です。
「家に来られるのはちょっと、、、散らかっているし」
という場合は、こちらから保健所や保健センターに行く方法もあります。
はじめは電話相談からスタートするのが良いかもしれませんね。